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コンセプト

学院長からのメッセージ

多文化共生について考える

  1. はじめに
  2. 外国人学生たちと中・高校生の交流
  3. 世代を超えた日本語教育
  4. 地域社会と日本語教育
  5. 国際交流から共生へ
  6. 学習者のお国を知ること
  7. 映画「ラストサムライ」と日本人
  8. 衣食足りて、礼節はどこへ??
  9. 日本語学校の将来は「中庸」にあり
  1. 「知日家」を育てる日本語教師(1)
  2. 「知日家」を育てる日本語教師(2)
  3. アロハな気持ち
  4. 団塊ジュニアと同世代の外国人
  5. 日本を元気にする外国からの文化(1)
  6. 日本を元気にする外国からの文化(2)
  7. 日本語学校の社会的存在意義とは
  8. 災害と日本語学校の学生

1. はじめに

毎年ハワイで日本語教育研修を実施しているそうですね?

2003年で「ハワイ研修」は第17期生を送り出すことになります。毎回大学や日本語学校、成人スクールなどを訪問し、たくさんの現地の方々にご協力いただきながら続けてきた実習中心の研修です。研修期間中には、先住民や移民、日系人の歴史や文化を学んだり、ロコと呼ばれる現地の方々と交流したり、と普通の観光旅行では見ることのできないハワイイにふれてもらっています。

ハワイイですか?

ポリネシア語では「ハワイイ(HAWAI'I)」といいます。最近は池澤夏樹さんの「ハワイイ紀行」などで知っている方も多いと思います。現地の文化を謙虚に学ぼう、という呼びかけです。

では、何故そんなに長年ハワイでの研修を続けているのですか?

まず、第一に「多文化共生社会」であるハワイを知って欲しいからです。ハワイにはマジョリティが存在しません。人口構成は25%が白人、20%日系人、次いでフィリピン系、中国系、ハワイアン系などと続くのですが、それぞれがネイティブの文化や習慣を主張しながらもお互いを尊重してひとつの社会を築いています。人や物が国境を越えて動く21世紀では「多文化社会」は世界の共通現象といえます。少子化が進む日本ではこれから外国人居住者が増えていくことでしょう。そのときに隣人になる「外国人」と仲良くする知恵をハワイで学んで欲しいのです。

ハワイには日本語学習者がたくさんいるのですか?

はい。それが第二の理由です。小学校〜高校から大学までかなり高度な日本語教育が行われています。それは日系人の存在が大きく影響しています。古くから日本語教育の土壌を築いていたことが現在のハワイに継承されているのです。また観光客の2割が日本人なのですが、4割の観光収入を消費していることも理由のひとつです。「日本語ができる=高収入」はハワイの常識になっています。早朝や夜間など、成人が日本語を学ぶ教室もとても賑わっています。

普通の観光では見られないハワイを紹介してくださるのですね。

この研修は観光旅行ではありませんが、もちろんフリータイムには存分にハワイを楽しんで欲しいと思います。天の川がかかる空、海亀がやってくるビーチ、緑豊かな山々など美しい自然を見て、スポーツや買物、最近はやりのスパなどでリフレッシュしてほしいです。そして何よりアロハスピリッツで研修生を迎えてくれる地元の方たちとの交流で美しい心(魂)を取り戻してほしいと思います。