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コンセプト

学院長からのメッセージ

多文化共生について考える

  1. はじめに
  2. 外国人学生たちと中・高校生の交流
  3. 世代を超えた日本語教育
  4. 地域社会と日本語教育
  5. 国際交流から共生へ
  6. 学習者のお国を知ること
  7. 映画「ラストサムライ」と日本人
  8. 衣食足りて、礼節はどこへ??
  9. 日本語学校の将来は「中庸」にあり
  1. 「知日家」を育てる日本語教師(1)
  2. 「知日家」を育てる日本語教師(2)
  3. アロハな気持ち
  4. 団塊ジュニアと同世代の外国人
  5. 日本を元気にする外国からの文化(1)
  6. 日本を元気にする外国からの文化(2)
  7. 日本語学校の社会的存在意義とは
  8. 災害と日本語学校の学生

3. 世代を超えた日本語教育

TCJでは「シニア世代」の方も日本語教師を目指していると聞きましたが。

最近、日本語教師養成講座で学ぶ方の年齢層が多様化してきました。現場に新規デビューしてくる教師にも「シニア世代」はめずらしくありません。私たちの学校ではひとつの教室の中で20〜70歳代の方たちが一緒に学んでいますが、それぞれの世代が日本語教師を目指すという共通の目的を持ち、お互いが持つ知識や情報を交換しています。各世代に違った文化が存在するので、それを共有することによって色々なことを考えるきっかけになります。これも「多文化共生社会」のひとつです。

実際の現場で教師の年齢はどう影響するのでしょうか。

日本語学習者の背景は様々です。留学生として日本にやってくる若者、日本人の配偶者や家族、国際ビジネスの最前線で活躍するエグゼクティブ、語学教師、フライトアテンダント、シェフ、宗教家、芸能人、家族と一緒に来日した子供などなど。日本語を学ぶだけでなく、日本で生活するために必要な知識や日本文化、習慣などを知りたがります。日本語教師は単に日本語を教える知識だけでなく、日本で生活する外国人のカウンセラー的役割を担っています。慣れない日本の生活にくじけそうになる学習者たちに、若い方は強い元気なエネルギーを、人生経験豊富な方は知識と知恵を、与えて励ましてやって欲しいのです。教師も学生と一緒に悩んだり、笑ったりすることが、心をつなぐ 糸になります。

日本語教師は何歳からでも始められるのですね。

私たちの学校には、現在約40ヵ国450名の日本語学習者が在籍しています。国籍、民族、宗教などが違った人々が一緒に学んでいますので、時々ハプニングも起こります。しかし、学習者も教師も日本を軸とし異文化が交差する環境の中で、自己を見つめなおす機会を持ちリベラルな意識を培っていくことができるのです。もうひとつの「多文化共生社会」です。日本で正規の在留資格で滞在する外国人の数は、170万人を数えます(2001年統計)。今後ますます外国人が多く暮らすようになる社会で「日本語教育」の担う役割が大きいのですが、若い方だけでなく人生経験豊かな「シニア世代」の方々にも、もっともっとご活躍いただきたいと思います。