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コンセプト

学院長からのメッセージ

多文化共生について考える

  1. はじめに
  2. 外国人学生たちと中・高校生の交流
  3. 世代を超えた日本語教育
  4. 地域社会と日本語教育
  5. 国際交流から共生へ
  6. 学習者のお国を知ること
  7. 映画「ラストサムライ」と日本人
  8. 衣食足りて、礼節はどこへ??
  9. 日本語学校の将来は「中庸」にあり
  1. 「知日家」を育てる日本語教師(1)
  2. 「知日家」を育てる日本語教師(2)
  3. アロハな気持ち
  4. 団塊ジュニアと同世代の外国人
  5. 日本を元気にする外国からの文化(1)
  6. 日本を元気にする外国からの文化(2)
  7. 日本語学校の社会的存在意義とは
  8. 災害と日本語学校の学生

5. 国際交流から共生へ

日本語教師に適性はありますか。

いつも言うことですが、相手の「心」を理解できる「ちから」。これが最も重要です。私たちの学校にもモットーがあります。「心で考え体を張ろう!!」というものです。言語を外国人に教えるとき、言語だけが独立して存在することはないということに気づきます。言葉は文化や習慣、考え方などと切り離して考えることはできません。日本のことを学習者に理解してもらうために教師はまず相手の国のことを学びますが、そのときに始めてその国の考え方(心)が見えてきます。心が見えてきたら次は相手が何を望んでいるかを考え、それを実行に移す。それが「体を張る」ということで、こうして学習者のニーズに答えられるようになります。

外国に興味を持つことなら誰でもできそうですね。

それが教師への第一歩です。実際に教師になった 人たちに聞くと、小さな国際交流がきっかけだったという答えが一番多いのです。例えば、海外旅行先で日本語の上手なガイドと出会ったとか。外国人に道を聞かれて案内してあげたとか。私たちの学校では異文化に触れる機会をできるだけ多く提供していますが、些細なきっかけで始めた方も、日本で暮らす外国人たちに目を向けるようになり、カルチャーギャップを考えることで徐々に「共生」力を身につけていきます。相手の国の歴史や文化、習慣を尊重できるようになるにはこの「共生」力が絶対に必要です。日本人教師がこの力を養うことで、学習者の外国人たちも日本人の生活を大切に思ってくれるようになるのです。

お互いを知ることが大事なのですね。

これから国境の壁はもっと低くなり人の移動は活発になります。これまで知らなかった国の人が隣に住むこともあるでしょう。そのときの摩擦や軋轢を避ける鍵は、お互いを知ろうとする努力にあります。相手を理解するためには自分の枠を広げる必要がありますので、好奇心を持ち常にアンテナを立てて幅広い知識を吸収してください。相手の「心」を理解できる力、「共生」力、これは言い換えれば「サバイバル」力です。この能力を身につけることで、どこで誰に教えても信頼される教師になれるのです。