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コンセプト

学院長からのメッセージ

多文化共生について考える

  1. はじめに
  2. 外国人学生たちと中・高校生の交流
  3. 世代を超えた日本語教育
  4. 地域社会と日本語教育
  5. 国際交流から共生へ
  6. 学習者のお国を知ること
  7. 映画「ラストサムライ」と日本人
  8. 衣食足りて、礼節はどこへ??
  9. 日本語学校の将来は「中庸」にあり
  1. 「知日家」を育てる日本語教師(1)
  2. 「知日家」を育てる日本語教師(2)
  3. アロハな気持ち
  4. 団塊ジュニアと同世代の外国人
  5. 日本を元気にする外国からの文化(1)
  6. 日本を元気にする外国からの文化(2)
  7. 日本語学校の社会的存在意義とは
  8. 災害と日本語学校の学生

6. 学習者のお国を知ること

海外ではどのくらいの人が日本語を勉強しているのですか?

約160万人と言われています。その7割以上が東アジアで暮らす人々で、次いで東南アジア、欧米、オセアニアと続くのですが、最も学習者人口が大きいのは韓国、そして2位が中国です。日本で学ぶ学習者もそれに比例してアジア出身者が多くなっていますが、現在、たくさんの日本語教師養成講座修了生が世界各国で活躍しています。

世界が職場になる可能性があるのですね。

海外に出るには日本語を教える能力と、そして他にも求められるものがあります。それは行く国の社会背景と文化を学ぶことです。特に東アジアの方は日本人と似た顔立ちや体系をしているので、考え方も似ていると思いがちですが、実際には全く違っていることがあります。ものの考え方はその人が育った環境の社会背景や文化が大きく影響していますから、学習者の国を知ることで、学生とのコミュニケーションが上手く取れるようになり、教室活動が円滑に行えます。

どんなことを学んだらよいのでしょうか?

ぜひ過去に日本とどのような関係にあったのか、 特に近代でのかかわりを勉強してほしいと思います。例えば戦前・戦中にあったことは、現在の日本を生きている方には遠い昔の話に思われがちですが、学習者のお国では未だ風化していません。本学院では「アジア近代史」「日系移民史」などの講義を通して、戦争が諸国に落とした影と「多文化共生」の大切さを学ぶ 機会を設け海外での就職に備えています。

国内の日本語学校の教室には国境がありません。学習者たちは狭いひとつの空間でお互いの文化を尊重し「共生」しています。教室内で自国の事情や習慣を無理やり主張すると摩擦が生じてしまいますので、違う国から来たクラスメートとどうしたら上手くやっていけるかを考えて実行しています。教師を目指す方にはぜひ本学院で「共生」する楽しさを体験していただ きたいと思います。