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コンセプト

学院長からのメッセージ

多文化共生について考える

  1. はじめに
  2. 外国人学生たちと中・高校生の交流
  3. 世代を超えた日本語教育
  4. 地域社会と日本語教育
  5. 国際交流から共生へ
  6. 学習者のお国を知ること
  7. 映画「ラストサムライ」と日本人
  8. 衣食足りて、礼節はどこへ??
  9. 日本語学校の将来は「中庸」にあり
  1. 「知日家」を育てる日本語教師(1)
  2. 「知日家」を育てる日本語教師(2)
  3. アロハな気持ち
  4. 団塊ジュニアと同世代の外国人
  5. 日本を元気にする外国からの文化(1)
  6. 日本を元気にする外国からの文化(2)
  7. 日本語学校の社会的存在意義とは
  8. 災害と日本語学校の学生

15. 日本を元気にする外国からの文化(2)

海外研修で印象に残っていることを教えてください。

オーストラリア・モナッシュ大学の授業で学生から研修生にあった質問に「日本人の変な習慣」というものがありました。「なぜ少しの雨でも傘をさすの?」「なぜ生魚を食べるの?」「なぜ変な英語のTシャツを平気で着るの?」こうした質問は研修生にとってとても刺激的です。今まで考えたこともなかったことに答えを出そうと、必死で知識の回路を探り記憶をたどります。この刺激が実は日本人を元気にするのです。

たしかに日本では日常で異文化に接することは少ないですね。

多くの日本人は知っている価値観の中で生活しています。経験したことのない「やり方」にはあまり免疫がなく、突然目の前でそれを見せつけられると戸惑います。例えば食事風景。同じ箸を使う文化を持つ国でも、それぞれマナーが違います。韓国では器を持たず顔をテーブルに近づけて食事をしますが、初めてそれを見る日本人には違和感を憶える行動です。また直接指で食事を口に運ぶ習慣の国がありますが、抵抗感なくそれを直ちに真似できる日本人は少ないと思います。しかし相手とコミュニケーションしなければならない状況下にあれば、なんとか異文化を受け入れようとするはずです。そのとき変化に対応すべく脳は活発化し元気になります。そうした刺激の中で日本社会も 工夫を重ね変化していくべきではないかと考えます。

日本語教師にできることは何でしょうか。

私たちも外国人も互いの文化を尊重すべきです。その架け橋であり、コミュニケーションの最前線にいるのが日本語教師です。これからますます少子高齢化は進みます。外国人移住者が私たちの社会を支えてくれる時代が来ることでしょう。共生するにはお互い話し合わなければならないことが山積していますが、時間を惜しまず手間をかけて知り合うべきです。共に安心して暮らせる社会をつくるために、日本語教師は今日も現場で頑張っています。

(東京中央日本語学院では日本語教師の仕事にご理解をいただくために「説明会」を行っています。外国人学生との交流会もあります。ぜひ一度ご来校ください。)