
地震などの災害時、外国人学生はどのように行動したら良いのでしょうか。
大きな災害があった場合、外国人は日本人と同じように避難できません。阪神淡路大震災でも、そのとき何が起こったのかさえ理解できなかった外国人もいたはずです。アパートが倒壊しても避難場所が分からず、怪我をしても自分から助けを求めることができない。また災害後も十分に補償を受けることができなかったようです。
言葉の壁があったのでしょうか。
それだけではないと思います。混乱状況下では誰もが自分のことで精一杯でしょうから、他人に物事を丁寧に説明する心の余裕などありません。まずは自分と家族、そして職場や学校など近い距離の人間を心配するのは当然のことです。身寄りのない一人暮らしや外国人など、普段あまり近所とコミュニケーションを持たない人々は情報から取り残されがちになりますが、特に外国人には見えない心の壁を感じた人も多かったと思います。
日本語学校ではどんな取り組みをしていますか。
まず災害が起こる可能性とその種類を伝え、そして避難場所の指示や災害用品の説明と準備などを指導しています。私たちの学校では年に2回「避難訓練」を行いますが、その他にも「地震体験」ができる施設や消防署などにもご協力をいただき、防災意識を高める努力をしています。他には、もしも避難場所に行けなかった場合に備えて食料の備蓄などを行っています。
先の大震災でもたくさんのボランティアが外国人のために活動しましたが、日本語学校は日頃から地域とのつながりを大切にしつつ、万が一のときには近隣に住む方々が学生に一声かけてくれる関係を作る。それが何よりの備えではないでしょうか。